生まれ落ちたときから背中一面に旋毛がはえていたため、豪気な父は、“千里の駿馬”になるかもしれないと、竜馬と名付けた。
が、十二になっても寝小便する。
近所の子から「坂本の寝小便ったれ」「坂本の泣き虫」とからかわれ泣かされて帰ってくる。
字を満足に覚えられず、寺子屋の師匠に見捨てられる。
そんな竜馬は、十四歳の時に小栗流の道場に通いはじめてから、にわかに顔つきまで変わっていった。
竜馬は強い――。
幼年時代から、江戸での剣術修業、奥手だった青年時代、人斬り以蔵、桂小五郎との出会いなどを描くシリーズ第1作
(BookLiveより)
BookLive評価★4.5(個人的には★5)