死んじゃってもいいかなあ、もう……。
38歳・秋。
その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。
そして――自分と同い歳の父親に出逢った。
時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。
やり直しは、叶えられるのか――?
「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。
BookLive評価★4
地獄の合宿を終え、『団』として成長した団長・大介と三人の団員たち。
しかし初陣直前、鼓手・健太の父が危篤に陥る。
軋轢を抱えながら向き合う父子に、オヤジ団長・大介が伝えられることはあるのか。
誰かを応援すること、誰かの思いに真剣になること、応援とはいったいなんなのだろう――。
人生の岐路に立つ若い団員たち、重い荷を負う同い歳たち、そして同じ時代を生きるすべてのひとに、届け、オヤジの応援歌!
BookLive評価★5
藤巻大介、四十五歳、総務課長。
ワンマン社長直命の出向先は「あすなろ大学応援団」!?
団員ゼロで廃部寸前の『団』を救うため、大介は特注の襟高学ランに袖を通す決意をする。
妻と娘は呆れるが、社長の涙とクビの脅しに、返事は「押忍!」しかありえない。
同い歳のOBにシゴかれて、学ラン姿は街中の笑いもの。
しかし『団』を復活させなければ、会社に彼の席はない。
団旗を掲げ太鼓を叩き、オヤジ団長・大介、全力疾走!
BookLive評価★5
限られた生の時間のなかで、家族へのこす言葉を探すために、俊介はふるさとへ帰ってきた。
幼なじみとの再会を果たし、過去の痛みを受けとめた俊介は、「王」と呼ばれた祖父とともに最後の旅に出る。
(BookLiveより)
BookLive評価★4
肺の腫瘍は、やはり悪性だった――。
40歳を目前にして人生の「終わり」を突きつけられたその日、俊介はテレビ画面に、いまは遊園地になったふるさとの丘を見つける。
封印していた記憶が突然甦る。僕は何かに導かれているのだろうか……。
(BookLiveより)
BookLive評価★4
余命の告知を受けた妻と、新婚時代のアパートを訪ねる僕たち…
「その日のまえに」。
妻の最期を、二人の息子とともに見届ける「その日」。
妻が亡くなった病院の看護師さんから、ある日、お目にかかりたい、と連絡がきた…
「その日のあとで」。
消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか──。
死と向かいあう人々の切なくもけなげな姿を描き、幸せの意味をみつめる連作短篇集。
“王様のブランチ”で「BOOK大賞」を受賞した涙の感動作!
(BookLiveより)
BookLive評価★4