美しい全盲のひとり娘烈。
巡礼の途中で病死する母賀穂。
相つぐ不幸を打ち消すがごとく若い嫁をもらう父意造。
烈を育て上げ一途に意造を慕う叔母佐穂。
蔵元田乃内家をおそう数々の悲運にもめげず、気丈に成長した烈はやがて恋を知り、女ながら蔵元を継ごうと決意する――。
家族のそれぞれの愛の成就をうたい上げた感動の終章。
(BookLiveより)
BookLive評価★4
新潟の旧家、蔵元の田乃内家に生まれようやく育った娘、烈。
家族の愛と希望を一身にうけて成長していくが、小学校入学を前に、失明にいたる目の病を患っていることを知る。
過酷な運命を背負う烈と祖母、父母、叔母たちが織りなす愛と悲しみの旅が始まった――。
普遍的な愛と悲喜を綴った傑作長編。
魂のロングセラー!