こんばんは。(^▽^)/
今日は、昨日の問題の解答と解説になります。
まず、1番から5番です。
(1)
「商品¥120,000を購入し」で、借方に「仕入」
「代金は約束手形を振り出して」で、貸方に「支払手形」
(2)
「 上記約束手形の支払期日が到来し」で、借方に「支払手形」
「当座預金で決済された」で、貸方に「当座預金」
(3)
「 商品を販売し」で、貸方に「売上」
「代金は得意先振出の約束手形で受け取った」で、借方に「受取手形」
「発送運賃(先方負担)」で、借方に「立替金」
「小切手を振り出して支払った」で、貸方に「当座預金」
(4)
「上記手形の支払期日が到来し」で、貸方に「受取手形」
「当座預金口座に振り込まれた」で、借方に「当座預金」
「立て替えて支払った発送運賃は」で、貸方に「立替金」
「普通預金口座に振り込まれた」で、借方に「普通預金」
(5)
「 買掛金支払いのため」で、借方に「買掛金」
「電子債権記録機関に債務の発生記録を請求した」で、貸方に「電子記録債務」
続いて、6番~10番です。
(6)
「上記債務の支払期限が到来し」で、借方に「電子記録債務」
「当座預金口座から引き落とされて」で、貸方に「当座預金」
(7)
「 売掛金について」で、貸方「売掛金」
「電子債権記録機関において債権の発生記録が行われた」で、
借方に「電子記録債権」
(8)
「上記債権の支払期日が到来し」で、貸方に「電子記録債権」
「当座預金口座に振り込まれた」で、借方に「当座預金」
(9)
「 商品を販売し」で、貸方に「売上」
「かねて当店が振り出していた約束手形で受け取った」で、借方に「支払手形」
(10)
「 商品を購入し」で、借方に「仕入」
「約束手形を振り出して支払った」で、貸方に「支払手形」
「引取運賃は」で、借方「仕入」の金額に加算
「小切手を振り出して支払った」で、貸方に「当座預金」
(9)が、難しかったでしょうか?
「約束手形で受け取った」とあるので、「受取手形」としたいところですが、
「かねて当店が振り出していた約束手形」ということで、振り出したときの仕訳をイメージすると、(10)のように、貸方に「支払手形」で処理するはずです。
後日、手形代金を支払う義務が生じたので、「支払手形」で処理しておくのですが、それが回り回って、また、自店に戻って来たことになりますので、支払う義務がなくなり、借方に「支払手形」を持ってきて、取り消すことになります。
例えば、こんな感じです。
A店が振り出して、B店が受け取った。
B店は、受け取った手形を支払いのために、C店に渡した。
次に受け取ったC店も、受け取った手形を支払いのために、A店に渡した。
A→B→C→A
のように、また、自分のところに戻ってきたということになります。
【参考】手形の裏書
受け取った手形は、上に書いたように、次の支払いに回すこともできます。
その場合、手形の裏面に、次に受け取る人の名前を書きます。
受け取った手形の裏に名前を書いて、次の人に渡すので、「手形の裏書(うらがき)」と言われるのですが、手形の裏書については、1級の範囲に移動したようですので、2級までは気にしなくて良いかと思います。
1級で学習する手形の裏書は、偶発債務の処理が必要になります。
「偶発債務とはなんぞや?」という感じですが、手形の裏書をして、次の人に渡した場合、万一、期日に無事に決済されなかった場合、その前の人に遡及して請求されることがあるのです。そのために、偶然に発生するかも知れない債務の記録を備忘記録として残しておく必要があるのです。
偶発債務の記録は「対照勘定法」と「評価勘定法」という2つの方法があって、何れかで処理しますが、初級、3級、2級では気にしなくて良い内容になります。
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