日商簿記2級-商簿(連結会計)/工簿(直接原価計算)

商業簿記(連結会計)

問題21-7~21-8まで進みました。

 

21-7は、最初、問題の意味が分からなくて理解するのに少し時間を要しました。(;^_^A

どなたかも、レビューでこの問題集は半分も意図していることが読み取れないと書かれていた方がありましたが、それほどオーバーでは無くても、たま~に、「ウ~ン?」と感じることがありますね。

 

この問題は、1問で、1年3月31日、2年3月31日、3年3月31日の仕訳をしなさいという意味ですね。(;^_^A

設問1は良いとして、設問2は、今が2年3月31日と仮定してだったら、設問3は、今が3年3月31日と仮定してだったら、ということになりますね。

 

それが分かれば、後は、さほど難しくはないかと思いますが、どうでしょうか?

のれん償却と、純利益の振り替えと、配当金の修正はワンパターンですもんね。

 

 

21-8をやってみて、21-7は、これがやらせたかった訳かぁ?と少し納得しました。

解説は見ていないので、問題集の解説とは異なるかも知れませんが、私は次のように考えました。

途中の仕訳は、本来はメモ的に書くので、正式な科目ではないです。(;^_^A

 

×2年3月の仕訳

投資と資本の相殺消去

資 本 金 650,000   S 社 株 式 650,000

利益剰余金 350,000   非支配株主持分 400,000

の れ ん  50,000

 

のれんの償却

のれん償却 5,000  のれん 5,000

 

純利益の振替

非支配株主純利益 12,000   非支配株主持分 12,000

※S社の利益剰余金の当期首残高380,000と支配獲得時の利益剰余金350,000との差額30,000の40%分

 

ここまで仕訳をすると、

(1)の開始仕訳の金額が分かります。

利益剰余金:350,000+5,000(のれん償却の分)+12,000(非支配株主の利益分)=367,000

の れ ん:50,000-5,000=45,000

非支配株主持分:400,000+12,000=412,000

 

のれんと、非支配株主持分は、同じ科目で加減するだけなので、分かりやすいかと思いますが、利益剰余金の計算の意味は分かりますか?

 

例えば、「のれん償却」について考えてみましょう。

「のれん」や「非支配株主持分」のような貸借対照表科目は、期首の金額を修正してやれば良いですよね?

でも、「のれん償却」は、当期の費用ではなく、過年度の費用なので、そのまま、「のれん償却」という費用の科目で処理するわけにはいかないですよね?

損益計算書科目は、過年度の分を当期で修正するためには、最終的な利益である「利益剰余金」で処理するしかないため、損益計算書科目は、利益剰余金に加減してやることになります。

 

その結果、上でメモした3つの仕訳を加減した結果が、(1)の開始仕訳となるわけです。

答えは、問題集で確認してください。

 

期中仕訳は、わかりましたか?

のれんの償却はヨシとして、

純利益の振替は、S社の当期純利益が250,000なので、250,000の40%分を非支配株主持分に振替えます。

配当金の修正は、P/Lの受取配当金120,000や株主資本等変動計算書の剰余金の配当200,000からわかります。

 

連結精算表や連結財務諸表の作成の仕方は、昨日の説明どおりなので、分からなくなったら、昨日のブログを読んでくださいね。

ちなみに、古い解説が読みたくなったら、下部にサイトマップがあるので、そこから辿ることができます。

こちらは、ブログ専用ではなく、ウェブサイト(一般的にいうホームページ)の中の一部がブログになっているという感じで作っているのです。

 

何問も解いていると、精算表や財務諸表の作成は身体が覚えると思うのでヨシとして、ここまでの段階を資料から読み取れるようにすることが大切ですね。(*^^*)

 

 

工業簿記(直接原価計算)

問題20-1~20-3まで進みました。

ここまでが切りが良いので、ここまでの予定になっています。(1月5日の分なので少し先行中)

 

20-1は、ほぼ数字を拾うだけなので大丈夫ですね。

 

20-2は、

第1期は、期首在庫も期末在庫もないので、全部原価計算でも直接原価計算でも営業利益は同じになります。

第2期は、期末在庫が400個あるので、期末在庫に含まれる固定製造間接費分だけ直接原価計算の利益が少なくなります。

以前、少し説明を書かせていただいたことがありますが、「固定費調整」ですね。

 

全部原価計算の営業利益と直接原価計算の営業利益が求まったら、確認のために、差額を出します。

1,800,000-1,600,000=200,000

この200,000が期末製品に含まれる固定費の額と一致していれば、とりあえず、正しいと判断できます。

 

固定製造間接費2,700,000÷生産量5,400×期末在庫量400=200,000

一致しましたね。(^^)v

これで、自分の計算は正しいだろうと判断できるわけです。

 

第3期は、期首在庫が400個あるので、期首在庫に含まれる固定製造間接費分だけ直接原価計算の利益が多くなります。

上から続いているのでお分かりかと思いますが、第2期の期末が第3期の期首になるので、200,000円直接原価計算の利益のほうが多くなれば良いですね。

全部原価計算の利益が1,290,000、直接原価計算の利益が1,490,000となったので、正しいと判断できますね。

 

こんな風に、直接原価計算と全部原価計算のP/Lを作成する問題が出題されたら、必ず固定費調整を行って確認してみると良いですね。

 

本来は、直接原価計算で求まった営業利益を外部報告用の全部原価計算の営業利益に修正するのが目的なので

 

 直接原価計算の営業利益

期末(仕掛品及び製品)に含まれる固定製造原価

期首(仕掛品及び製品)に含まれる固定製造原価

全部原価計算の営業利益

という数式で求められます。

 

ちなみに、こういう数式を丸暗記しなくても、直接原価計算は、固定費を全額当期の原価に組み入れているので、仮に、期末在庫があれば、その分、全部原価計算より利益は少なくなるはずだと理屈で考えてみれば、わかるかと思うので、公式丸暗記されなくても良いですよ。

私も暗記はしていません。(;^_^A

 

 

20-3は、予定配賦をしているということで、少し難易度が上がりますね。

ちょっと、エクセルで説明の図を描いてみますね。

これで、わかりますでしょうか?

もし、文字が小さくて読みづらかったらクリックすれば拡大します。

ちなみに、チーおばあちゃんでも裸眼で読めるから大丈夫かな?(笑)

 

直接原価計算の固定製造間接費は、製造原価ではないので、予定配賦額ではなく、実際額を使うという点にも気を付けましょう。

こちらも、固定費調整をしてみると、自分の計算が正しいかどうか判断できて、安心できますよ。(^^)v

 

 直接原価計算の営業利益:1,837,000

+月末に含まれる固定原価:240,000(576,000÷1,200×500)

-月初に含まれる固定原価:144,000

=全部原価計算の営業利益:1,933,000

 

ということで、一致しましたね。(^^)v

これ以降は、関係ないので、無視してください。

 

 

 

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