商業簿記(決算手続)
問題15-5と15-6をやりました。
30分で時間が余りましたが、もう1問やるほどの時間はないので2問のみにしました。
共に決算整理後残高試算表を作成する問題です。
15-5は、仕訳するほどのことはなく、直接書き込んで行って良いかと思います。
15-6は、ざっと仕訳をした方が良いと思います。
「前払保険料」の計算ですが、3級でもこういう問題があったかどうか分かりませんが(昔はあった)、3年前より毎年7月1日に1年分を前払いしている(決算:9/30)とありますので、修正前の試算表の金額441,000が何ヶ月分かを考える必要があります。
前払いは9ヶ月と分かると思いますので、次の仕訳をイメージします。
(前期末)前払保険料 9ヶ月分 / 保険料 9ヶ月分 ←この段階では金額は分からないので月数表示
(当期首)保険料 9ヶ月分 / 前払保険料 9ヶ月分
(支払時)保険料 12ヶ月分 / 現金預金 12ヶ月分
ということで、保険料の修正前残高は21ヶ月分を示しているということが分かります。
441,000÷21=21,000円/月となり、前払分は21,000×9=189,000と求まります。
仕訳は、前払保険料 189,000 / 保険料 189,000
となりますね。(^^)/
他は、たぶん、大丈夫じゃないでしょうか?
子会社株式や関連会社株式(まとめて外部報告用のB/Sは関係会社株式と表記)は、時価が下落しても評価替えはしません。
理由は分かるかと思いますが、売買目的や投資目的ではなく、支配目的なので、評価替えをする意味がないんですね。(^^)/
工業簿記(組別総合原価計算・等級別総合原価計算・財務諸表)
問題16-2~16-4と17-1まで進みました。
こちらも、30分で時間が余りましたが、もう1問進めるほどではなかったのでここまでにしました。(笑)
16-2は、月末仕掛品の評価を各自推定となっていますが、月初の進捗率が分からないので、貸方の完成品と期末を合計した数値でしか計算できないため、必然的に「平均法」ということになります。
製品ORと製品RCをそれぞれ、直接材料費と加工費に分けて考える必要があり、数字を何度も拾い間違いしました。そのため、この問題で結構、時間を取られました。(;^_^A
まあ、予定は16-4までなので良いんですけどね。
私はテキストや問題集は汚したくないので、何も印をつけないのですが、本試験だったら、合計の数字に×をしておくとかして、目移りしないようにすると良いですね。(;^_^A
16-3や16-4の等級別は大丈夫でしょうか?
等価係数は、なるべく小さい数値にしておいた方が計算しやすいので、
16-3は、全て20で割って、A級品6、B級品5、C級品4としておくと良いですね。
後は、生産量(完成品数量)と掛け合わせた積数の比で按分します。
ちなみに、、この「等価係数」は、重要な意味があって、最終的に各製品の単価が求まったら、この等価係数の比になっているか確認すると完璧です。(時間があれば)
そうすると、A級品1,320円、B級品1,100円、C級品880円が6対5対4になっているかですね。
暗算でもできそうですが、ちゃあんとなっているのが分かりますね。
解説は、そのままの数値で掛けるように書かれていますが、私は、こんな風に小さな数値にしています。
そうすると、一目見て、等価係数の比になっていることが確認できますのでね。(^^)v
学生にも、そんな風に指導していましたよ。
17-1は、ただ単に金額を集計して行くだけなので、省略しますが、再度、直接材料費には何があり、間接材料費には何があるなど、自信がない方は確認しておかれると良いですね。
労務費は、多分、良いかと思うのですが、経費も直接経費は何があったか?
念のために、まとめておきましょうか?
直接材料費:素材・買入部品
間接材料費:工場消耗品・消耗工具器具備品・燃料(昔の癖で燃料で覚えていますが補助材料ですね)
直接経費:外注加工賃・特許権使用料
ああ、もう1つ。
直接工の手待ち時間と段取時間は、それぞれ直接か間接か分かりますか?
段取時間が直接作業時間で、手待ち時間が間接作業時間になりますね。
意味を考えると分かるかと思うので、丸暗記しようとしないで、手待ちっていうのは、何らかの事情で待たなきゃいけない時間なので、この製品のためだけとは言い切れないことが多く、間接になると理解しましょう。
TAC出版からの回答
先日、おかしいと言っていた件ですが、本日、ご返事がいただけましたので、貼り付けておきます。
【回答】
まずは、回答に時間が掛かってしまったことにつき、お詫び申し上げます。
また、貴重なご指摘をいただきまして、ありがとうございます。
まず、問題9-2です。
ご指摘のとおり、指定勘定科目がありますので、製造間接費配賦差異で揃えるのがベストです。
しかし、商業簿記と異なり、工業簿記の勘定記入の問題においては、摘要欄に相手科目が入るとは限らないので、その点ご留意ください。
次に、問題9-3です。
大変申し訳ありません。
減価償却費を計上するのですから、ご指摘のとおり、貸方は減価償却累計額が正しい勘定科目となります。
お詫びして訂正させていただきます。申し訳ありませんでした。
それから、耐用年数ですが、 確かにご指摘のとおり、実務に即していることは重要であると思います。
今後、改訂の際、変えられるものに関しては、変えていきたいと思います。
ただ、実務とは異なり、計算のしやすい割り切れる年数にしているなど、会計上の問題もあるので、先入観を持たず問題に取り組んでいただけますと幸いです。
この度は、誠に貴重なご意見をいただきまして、ありがとうございました。
今後とも、弊社書籍をご愛用くださいますよう、 何卒宜しくお願い申し上げます。
とのことでした。
丁寧にご回答いただけ、ありがたいことですね。(^^)/
早速、御礼メールをお送りしておきました。
個人的には、とても良いテキスト&問題集だと思いますので、今後も愛用させていただきます。
過去に見たことがないような問題がたまにあるのが、面白くて、とても良いと思います。
テキストのSupplementなども、余裕があれば、しっかり押さえておくと、かなり良いです。
以下は、その上での個人的な感想です。
1つ目の必ずしも相手科目ではないというのは理解していますが、今回は、本来なら科目指定をしてあるのだから、指定科目を書いておくほうが妥当かと思います。
問題9-3は、やはりミスですね。
貸方:「減価償却累計額」が正しいです。
最後の耐用年数に関しても、割り切れないからという問題ではなく、本試験なら、このような車両の耐用年数が10年などという問題は出題されないと思うので、「先入観を持たずに」ではなく、やはり、「常識の頭は働かせるべき」だというのが、私の考えです。
割り切れないからという問題だけなら5年にすれば、済むわけで…。(;^_^A
まあ、1つ目と3つ目は、大いに言い訳っぽい感がしますね。
結果的に、ミスというわけではないので、深く食い下がる気はありません。(笑)
とまあ、現役講師の時代から、市販の問題集を完全に信用していなかったので、自分自身を信用できるようにしておかないといけないなと強く感じていました。
そのために、合格をすれば良いのではなくて、満点合格することに意味があると思っているのです。(^^)v
それと、もし、上の級を目指したり、関連資格を受験しようとされたりするなら、必ず、満点合格を目指して学習をされたほうが、その後が非常に楽になりますよ。
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