連結会計2の続きです。
設例21-2は、連結2期目の精算表作成です。
先ずは、設例21-1同様に支配獲得時の仕訳をします。
資 本 金 125,000 S社株式 140,000
利益剰余金 100,000 非支配株主持分 90,000
の れ ん 5,000
それに加えて、1期目(過年度)の仕訳の追加が必要になります。
■1期目ののれんの償却
のれん償却 500 / のれん 500
とするところですが、
「のれん償却」は過年度の費用なので、「利益剰余金」を減らすことになり、
利益剰余金 500 / のれん 500
となります。
■1期目の利益の非支配株主への振り替え
支配獲得時の利益剰余金が100,000で、当期首の利益剰余金が104,000(株主資本変動計算書で確認できる)
となっているので、増加した4,000円に対し、40%分を非支配株主持分へ振り替えます。
利益剰余金 1,600 / 非支配株主持分 1,600
この2つの仕訳を支配獲得時の仕訳に追加すると、
資 本 金 125,000 S社株式 140,000
利益剰余金 100,000 非支配株主持分 90,000
の れ ん 5,000
利益剰余金 500 のれん 500
利益剰余金 1,600 非支配株主持分 1,600
↓
資 本 金 125,000 S社株式 140,000
利益剰余金 102,100 非支配株主持分 91,600
の れ ん 4,500
となります。
後は、期中の仕訳3つを設例21-1同様に行って、精算表に記入すればOKですね。
このように、仮に3期目でも4期目でも、過年度の仕訳を上のように処理して、期中の仕訳を行えば良いことになります。
153回の問題を見てみたいのに、ま~だ、TACから送られてきません。( ;∀;)
大原に希望したほうが良かったのでしょうか?(;^_^A
続いて、設例21-3は「株主資本等変動計算書」を作成しない場合になります。
この場合は、仕訳どおり、各科目の修正記入欄に記入します。
「株主資本等変動計算書」がないので、「利益剰余金」や「非支配株主持分」が複数行になっています。
今までどおり、「損益計算書」を先に作成します。
その後、損益計算書の「親会社株主に帰属する当期純利益」を貸借対照表の「利益剰余金」に移記します。
後は、今までどおり貸借対照表を仕上げればOKです。
もし、上述の移記を忘れた場合、貸借対照表の資産合計と負債・純資産合計が一致しないと思います。
その場合は、その差額を求めてみましょう。
その結果、差額が26,900円と判明し、移記を忘れたことに気づかれると思います。
これで、連結会計の2は終了ということになります。
解答用紙は、連結会計2全体の用紙をアップしておきます。(昨日の分がダブります)
よろしかったら、ご利用ください。
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