ここでは、昔、学習された方は、「200%定率法」とか「保証率」とか「改定償却率」などが目新しい用語かと思います。
200%定率法(平成24年税制改正:H24.4.1以降取得資産)は、1を耐用年数で割って200%を掛けた結果を償却率とするものですね。
古い資産(平成19年税制改正:H19.4.1~H24.3.31取得資産)だと250%定率法もあります。
P.109の設例6-2の例なら、耐用年数が5年なので、1÷5×2=0.4が償却率です。
保証率が0.10800となっていますので、取得原価に保証率を掛けた金額を求めておきます。
設例6-2なら100,000×0.108=10,800
暗算でできるかと思うので、この金額をメモします。
改定償却率が0.500となっていますので、通常に計算した減価償却費と上の10,800円を比較して、計算で求めた減価償却費のほうが下回ったら、その年度以降は、償却率が0.4ではなく、0.5にするというものですね。
最後の年度は、備忘価額である1円を残しますので、その前の年度より1円少ない額になります。
こちらは、解答用紙を作らせていただいたので、よろしかったら、ご利用ください。
私は、こんな風にメモするということです。
もちろん、用語はこんな丁寧には書かずに頭文字程度しか書きません…。(;^_^A
減、末、1・2・3・4という感じですね。
次に、電卓の使い方の一例です。
最初に、取得原価の100,000を入力して、「M+」に入れます。
「M」はメモリーの意味で「+」はそのまま、正の値という意味です。
これで、スタートの100,000を記憶してくれました。
「×」「0.4」「=」で、1年目の減価償却費に40,000とメモします。
期末の帳簿価額を求めるために、
「-」「MR」「=」と入力すると、-60,000円と表示されると思います。
「MR」はメモリーリコールの意味で、上で記憶させた数字を呼び出します。
続いて、「+/-」キーを押します。
これは、「+」と「-」を逆転させるキーです。
ディスプレイは60,000の表示になったと思います。
これが、1年目の期末帳簿価額ですよね?
1年目の期末帳簿価額の欄に60,000とメモします。
ということで、次は、この数字を記憶させるのですが、最初の取得原価100,000を記憶しているので、
一旦、「MC」(メモリークリア)で、記憶を消します。
その後、「M+」で60,000を記憶させます。
後は、この繰り返しですね。
「×」「0.4」「=」で24,000、
「-」「MR」「=」「+/-」で36,000を
それぞれ、2年度の欄に記載します。
「MC」でメモリーを消し、「M+」で36,000を記憶させる。
「×」「0.4」「=」で14,400、
「-」「MR」「=」「+/-」で21,600を
それぞれ、3年度の欄に記載します。
ここで予想が付くと思いますが、残存価額が21,600なので0.4を掛けると8,000チョイと分かりますよね?
ということで、4年度は改訂償却率の0.5を掛けることになります。
21,600と表示されているままで
「×」「0.5」「=」で10,800
これを4年目の減価償却費に記載し、5年目はそこから1円を引いた10,799と記載すればOKですね。
慣れないと、何をやってるのか意味が分からないかも知れませんが、慣れてくると、リズムになって、自然に手がそのように動くようになり、計算が数段早くなりますよ。(^^)v
電卓を下に置いておいて「MC」や「+/-」キーなどは、左手で叩きます。(笑)
例題は、きれいな数字なので、別にこんな面倒なことをしなくても~と思われがちですが、大抵は、途中の端数は円未満切り捨てで進めて行かなくちゃならない数字になりますものね。(;^_^A
端数が出た場合は、また、その問題のときに続きを書かせていただきます。
実務でも、先日の「××」同様に、メモリーも結構重宝すると思います。
そうそう!
金融機関にお勤めが決まったお嬢さん方ですが、銀行は、「銀行簿記」と言って、「商業簿記」と貸借が逆になります。
少し考えてもらうと分かりますが、私たちが「普通預金」に預け入れたら、「資産」になりますが、銀行から見れば、預かっただけで、いずれは返す必要がありますので「負債」になります。
つまり、貸借が逆になりますので、気を付けてくださいね。(^_-)-☆
預金通帳の記入面などを見てみると、普段のイメージの逆に表示されていると思うので、それで分かっていただけるかもです。
今日は、基本例題18の自作解答用紙も一緒にダウンロードしていただけます。
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