この単元は、昔、学習した頃と比べると、かなり勘定科目が変わっている部分です。(;^_^A
- 売買目的有価証券
- 満期保有目的債券
- その他有価証券
- その他有価証券評価差額金
- 有価証券評価損益
- 有価証券売却損益
今までの問題では目にしたことがなかったものとしては、P.85のSupplementに書かれている売却時の手数料は、出題としてもあるかもなぁと感じました。
購入時の手数料は、企業会計原則にも明記されているように、購入したもの(有価証券)の代価に加算しますが、売却時に手数料が掛かる問題は出題されたことがなかったような。(;^_^A
でも、実務では、当然あることですよね?
(1)「支払手数料」を計上して、営業外費用として処理する
(2)「有価証券売却損益」と相殺する
2つの方法が掲載されていますが、総額主義の原則から考えれば、(1)の処理が妥当で、(2)は例外処理ということになるでしょうね。
更には、有価証券の売却(本来の営業外の活動)に関する手数料なので、販売費及び一般管理費(以下、販一と略します)ではなく、営業外費用の部に記載するという点も、ミソですね。
うっかり、販一の支払手数料に合算しそうですね。
この単元では、期末評価が重要になってくるかと思います。
簡単にまとめると、次のような感じですね。
- 売買目的有価証券:時価評価(洗替方式と切放方式がある)
- 満期保有目的債券:原則は原価評価。ただし、償却原価法がある
- 子会社株式・関連会社株式:原価評価
- その他有価証券:2級は全部純資産直入法(「有価証券評価差額金」を純資産に計上)
税効果会計の適用がある(後の章で学習)
洗替方式
子会社株式や関連会社株式は、影響力の行使が目的で長期保有されるものなので、時価評価を行わない。
その他有価証券の評価差額は、事業遂行の必要性から売買・換金に制約が多いため、当期の損益にはせずに、純資産の部に計上する。
P.101のSupplementにもあるように、その他有価証券の評価替えを行う際は、先に償却原価法を適用して、その後、時価評価を行うということも重要ですね。
これは、今までにやった問題の中でも1問見かけた記憶があります。
ここは、解答用紙を自作しましたので、よろしかったら、ご利用ください。
基本問題16は、B/S表示のための仕訳まではしなくて良いと思いますが、どの箇所に記載するかは、さっと分かるようにしておく必要があると思います。
その他有価証券は、Supplementの内容から2段階に分けて考えたいところですが、額面や期間などの表記がありませんので、単純に差額だけを「その他有価証券評価差額金」で処理すれば良いことになりますね。
ちなみに、この単元に関する問題で1問引っかかったことがあります。
償却原価法は、大抵が5年か10年の期間が多く、6年という珍しい問題で、「ウン!?割り切れない!」と思ったのですが、よ~く問題を見ると、残り期間が2年になっていました。
ということは、表示されている金額と額面との差額を2で割った額を計上するということになりますね。
まだまだ、過去問題を12回分と予想問題その他を6問解いた程度で経験は少ないのですが、幸い、こういった失敗経験をお伝えできるのも良かったかなと感じています。
最近、購入した問題集は、一通りテキストが終了してからチャレンジしてみたいと考えています。
そちらも、自分なりの解き方等を加えていく予定です。
お互いに、11月に中途半端に合格するより、来年2月に満点合格を目指しましょう!\(^o^)/
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