商品売買の単元も、特に問題はないかと思われます。
「売上原価対立法」が新たな論点かと思いますが、特に難しいことはないですね。
基本例題の01~03は、ちょっと問題の意図するところが分かりづらいですが、期中の取引は、すべて、決算修正前の試算表に取り込んでおくようですね。
まあ、こんな問題は出題されないかとは思いますが、出題されたら、少し面食らうかもですね。
昔、1級の試験で決算修正後の精算表を決算修正事項によって決算修正前に戻すという、ある意味、意味のないような問題が出題されたことがありますが、普段と違うパターンは、面食らうので、簡単な問題で、こんなパターンに慣れておくという意味では良いかも知れないですね。
過去の例では、「割戻し」と「割引」を混乱する学生がいましたが、
- 「割戻し」は一定量を超えた場合のリベートなので、「仕入」や「売上」から控除するのに対し、
- 「割引」は、本来の決済日より早く支払う(受け取る)ことによる利息的な意味合いがあるので、
「受取利息」や「支払利息」同様に、営業外損益になりますね。
「仕入」と付いても、仕入割引は営業外収益であり、「売上」と付いても「売上割引」は営業外費用であることは、少し考えると分かりそうですね。
棚卸減耗費(損)や商品評価損をボックスを書いて求める方法もありますが、工業簿記の標準原価計算の差異分析のボックスとこんがらかって、切り方を間違えるといけないので、普通に計算すれば良いかと思います。
- 減耗は、当然ですが、原価で無くなるわけですし、
- 評価損は、残っている商品に対して評価することになるので、
先に、減耗を求めて、後から評価損を求めれば、図を描くほどのこともないかと思います。
ただし、1級になると、連立方程式を立てないと求められないような問題もあります。
この部分は、基本例題01~05(04は仕訳だけなので除く)の解答用紙を自作しました。
よかったら、ご利用ください。
今夜は、ここまでにします。(@^^)/~~~
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