標準原価計算(第12回-5)直接原価計算(第1回-5)

こんばんは。(^^♪

いよいよ、本年最後の日になりましたね。

女性陣お二人は、早々に終わられて、なかなか良い結果だったようです。

私も、急いで解いてみました。

画像、不要かも知れませんが、念のために作成しました。

実は、問題を解くのは10分も掛からないのですが、この画像制作に、かなりの時間が掛かります。(;^_^A

 

 

第12回第5問

上の画像は、問題から判断できる数値を記入した状態です。

 

問1(1)

製品A:原価標準10,000×当月投入量2,100=21,000,000

製品B:原価標準3,000×当月投入量1,000=3,000,000

以下、労務費も製造間接費も同じ要領で計算するだけなので、省略します。

 

 

問1(2)

価格差異:上の図で求めたAとBの合計→記入されているけど確認する。

数量差異:上の図で求めたAとBの合計→計算式省略

 

労務費及び製造間接費については、原価標準がAB共に一緒なので一括計算する。

賃率差異:上の図で求めた金額→記入されているけど確認する。

時間差異:

標準原価10,800,000→(1)より

実際原価1,450×7,400=10,730,000

労務費の総差異が10,800,000-10,730,000=70,000と分かるので、賃率差異△370,000との差で△300,000と分かる。

 

製造間接費

固定比率:15,200,000÷7,600=2,000

操業度差異:2,000×(7,400-7,600)=△400,000

予算差異:(300,000+25,200,000+400,000+400,000)-26,000,000=300,000

 

問2

管理可能差異とは、文字どおり、管理することができる差異になり、この文章の中で、管理ができないものを探すと、(エ)になる。

「需要が減退する」というのは、概ね予測不可能なので、現場で管理できるものではない。(ア)~(ウ)は、全て管理が可能な内容ということが分かる。

 

 

第1回第5問

 

高校生の子が、直接原価計算を先にやったほうが分かると言っていたので、直接原価計算から記入する方法で解説します。

 

問題集の解説は見ていないので、恐らく違う方法かと思いますが、「固定費調整」の仕方を知っていると、他の問題にも対応できるので、「固定費調整」を利用した解き方の解説を書いてみます。

 

固定費調整とは、次の算式を用います。

 全部原価計算の営業利益

+期首製品に含まれる固定費

-期末製品に含まれる固定費

 

=直接原価計算の営業利益

 

 

 

【直接原価計算の損益計算書】

売上高:販売単価5,000×各期の販売数量

変動売上原価:変動製造原価1,200×各期の販売数量

変動製造マージン:売上高-変動売上原価

変動販売費:変動販売費200×各期の販売数量

貢献利益:変動製造マージン-変動販売費

固定費:固定製造間接費2,400,000+固定費販売費及び一般管理費400,000=2,800,000(毎期同額)

営業利益:貢献利益-固定費

 

これで、直接原価計算のP/Lは各期とも完成すると思います。

 

 

次に、全部原価計算の損益計算書の記入です。

 

下から順に記入してみます。

【第1期】

営業利益:期首も期末も無いので、直接原価計算と同額

販売費及び一般管理費:200×1,000+400,000=600,000

売上総利益:営業利益+販売費及び一般管理費=1,400,000

 

この問題の表は、少し見づらいのですが、売上原価に原価差異を加減したものを計の欄に記載します。

第1期は正常生産量が1,000個で1,000個生産しているので差異(操業度の差)はありません。

 

売上高:直接原価計算と同じ(他の期も同様なので以下省略)

ということで、計は3,600,000と求められます。

原価差異は、0なので指示どおり「-」と記入します。

その結果、売上原価も3,600,000となります。

 

【第2期】

営業利益:X-2,400×期末製品数量100=80,000→X=320,000

販売費及び一般管理費:200×800+400,000=560,000

売上総利益:営業利益+販売費及び一般管理費=880,000

原価差異:2,400×(基準生産量1,000-当期生産量900)=240,000

1,000が基準のところ、900しか生産できなかったので不利差異です。

ということは、売上原価に加算する必要があります。

売上高4,000,000-売上総利益880,000=売上原価3,120,000

原価差異を足す前の売上原価は3,120,000-240,000=2,880,000

 

【第3期】

営業利益:X+2,400×期首製品数量100-2,400×期末製品数量400=80,000

→800,000

この場合の電卓の使い方ですが、次のようにすると便利です。

80,000「M+」

2,400×400=「M+」

2,400×100=「M-」

「MR」

販売費及び一般管理費:200×800+400,000=560,000

売上総利益:営業利益+販売費及び一般管理費=1,360,000

原価差異:2,400×(基準生産量1,000-当期生産量1,100)=△240,000

1,000が基準のところ、1,100も生産できたので、有利差異です。

ということは、売上原価から減算する必要があります。

売上高4,000,000-売上総利益1,360,000=売上原価2,640,000

原価差異を引く前の売上原価は2,640,000+240,000=2,880,000

 

と、こんな感じで解いてみました。

 

 

ちなみに、一般的な直接原価計算の問題を解いて、解答が求まったら、この固定費調整の数式で、自分が求めた結果が正しいかどうかが判断できるようになるので、覚えておかれると良いと思います。

 

 

【問2】

(エ)が違いますね。

上で見てきたように、期首や期末の仕掛品や製品があったら、異なりますから。

 

ちなみに、期首や期末の仕掛品があると、投入量を求める必要があり、更に厄介になるのですが、今のところ、2級の問題で期首や期末の仕掛品がある問題を見たことがありません。

万一、出題されたら、製品の期首や期末同様に、仕掛品に含まれる期首や期末の固定費を調整してやればOKです。

まあ、直接原価計算は出題されたばかりだし、たぶん、大丈夫!?(;^_^A

 

 

明日の予定

第3回第5問

第8回第5問

が残りましたね。

 

元旦早々、問題かぁ?と思われるかも知れませんが、「新年の計は元旦にあり!」です。

ヤッパリ、元旦から頑張ってみましょう!\(^o^)/

 

今年も、何ヶ月かお世話になりました。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

良いお年をお迎えください。

 

 

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