第9回第5問
こんばんは。(^^♪
第9回は、等級別総合原価計算です。
単純総合原価計算が分かっていれば、特に難しいことはないと思います。
等級別原価計算は、問題の指示にもあるように、完成品原価を積数(等価係数×完成量)の比で按分します。
問題集の解説には、そのままの数値で書かれているようですが、私の場合は、次のように解きます。
a:5×2,000
b:4×4,000
c:8×2,000
とメモをした段階で、完成量が全て2,000で約分できることに注目します。
その結果、a:5、b:8、c:8となるので、5対8対8の比で按分します。
数が少ないほうが計算が早いということがあります。
通常どおり、完成品原価6,300,000が求められたら、
a:6,300,000÷21(5+8+8の合計の意味)××5=1,500,000
b及びc:8=2,400,000
次に各製品の単価を求めます。
1,500,000÷2,000=750
2,400,000÷4,000=600
2,400,000÷2,000=1,200
この段階で、単価が等価係数と同じ比になっているか確認します。
750対600対1,200は、暗算で150で割ってやれば、5対4対8となり、等価係数と同じになったことが確認できると思います。
これで、この段階までの計算ミスはないと判断して、次に移ります。
販売利益を求めなさいということで、売上原価を出す必要がありますが、上で単価を求めているので、簡単に計算できるかと思います。
私の電卓例です。
「AC」
(Mの文字が表示されたら、「MC」も押しておく)
756×500=
750×2,000=
「GT」で2つの合計を出す
「M+」でその金額を記憶させる
750×400=
「--」「MR」「=」
※「--」は引く数と引かれる数を逆転してくれます。
結果的に、月初+当月-月末の計算をしていることになります。
第11回第5問
組別総合原価計算です。
こちらも、単純総合原価計算が理解できていれば、できそうですね。
勘定構造の流れの問題で、製造間接費の配賦を貸借逆仕訳をしちゃったという方(最近、入られた方)がありましたが、「仕掛品」が資産ということを理解していれば、製造間接費を仕掛品に配賦する(つまり、この製品にだけ掛かったと分からなかった費用を各製品に配分する)のだから、「仕掛品」という資産が増加するということがお分かりいただけるかと思います。
簿記は、絶対にパターンで覚えないようにしてください。
配賦率はすぐに求められますし、配賦額も問題ないかと思います。
後は、ボックスを描く際に、H組製品は仕損が終点で発生しているということ。
先入先出法なので、月末仕掛品は仕損を無視して計算すればOKです。
J組製品は、仕損が工程の途中で発生していると書かれており、進捗度は書かれていないので、完成品と月末仕掛品の両者負担と考えます。
両者負担の場合は、仕損がなかったものとみなして、ボックスの仕損の数字に×(先日記載したボックスを思い出してください。忘れた人は過去ログを見直す)をしておけば、両者に按分していることになることがご理解いただけるかと思います。
これで、単純総合→工程別総合→等級別総合→組別総合と総合原価計算の全範囲を見てきたことになります。
次は、標準原価計算に移ります。
明日の予定
第7回第5問
第4回第5問
昨日、第7回の問題を借りられる予定だったので、部門別原価計算ですが、第7回を残していました。
結局、借りられなくなったので、申し訳ありませんが、私は解けません。
皆さんは、チャレンジされてみてください。
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