みんチャレで1番と2番と3番が間違ったということが書かれていましたので、再確認してみます。
一応、全体的な説明は以前のブログで書かせていただいていますので、今日は時間の関係(22:30現在、まだ仕事中)で、1番と2番のみピックアップして、朝の内に詳しく書いておいたので、ここまでを公開しておきます。
3番は、明日にでも…。
1番(株主配当)
恐らく、間違えられたのは、資本準備金と利益準備金の部分じゃないかと…。
第2問に出題される「株主資本等変動計算書」と関連付けて確認してみましょう。
当期の変動は株主配当しかなかったと仮定して、計算書のフォームを作成してみました。
その他資本剰余金と繰越利益剰余金の残高は不明なので、仮の数字です。
この状況で、株主に配当¥540,000を行いますが、取り崩すのは、その他資本剰余金¥360,000と繰越利益剰余金¥180,000という条件です。
次に、貸借対照表の「純資産の部」の「株主資本」をイメージしてみましょう。
株主資本
Ⅰ 資本金
Ⅱ 資本剰余金
1.資本準備金
2.その他資本剰余金
Ⅲ 利益剰余金
1.利益準備金
2.繰越利益剰余金
ここで分かるように、「その他資本剰余金」を取り崩したら、同じ部の「資本剰余金」の中の「資本準備金」を積み立てる必要があるのです。
「繰越利益剰余金」を取り崩したら、同様に、同じ部の「利益剰余金」の中の「利益準備金」を積み立てることになります。
恐らく、「利益準備金」は、散々練習してきているので分かりますよね。
引っ掛かるのは、資本準備金を¥36,000積み立てるという部分かと思います。
何故、こんなことをするかというと、いわゆる拘束性の問題です。
資本剰余金のほうが利益剰余金より拘束性が高いんです。
そのため、「その他資本剰余金」を取り崩すなら、その部の中の「資本準備金」を積み立てないといけないのです。
会社に利益が出たからと言って、全部、配当や役員賞与などの外部流出に回すと、企業の安全性が損なわれます。
そのため、資本準備金と利益準備金の合計額が資本金の1/4に達するまでは、積立なさいよ~(内部に留保しておきなさいよ~)となっている訳ですね。
余談ですが、
弊社はテキストの価格を極限まで低くしているので、実は、毎期赤字決算です。
でも、パソコン教室を経営していた時代に内部留保しておいた部分(定期預金)があるので、それを取り崩して行けば、「コロナだろうが何だろうがどんと来い!」で、私の元気な内は倒産しないだろうという確信が持てるのです。
そういう意味では、内部留保も重要ですね。(^^♪
幸い、他の収入も多少ありますし…。
ちなみに、役員は私一人だけなので、創業以来「役員賞与」は1円も受け取っておらず(従業員には年3回の賞与を出していました)、私のお給料は、普通の企業の従業員さんより低いと思います。(笑)
弊社内でも、正社員より私のお給料のほうを低くしていたのです。(;^_^A
もしかすると、お若い皆さんよりも低いかもですが、お仕事をさせていただけるだけでありがたいと思えるので、額に不満はありません。(^^)v
皆さんも、お仕事ができることに感謝してくださいね。(^_-)-☆
2番(連結会計)
問題文の重要箇所の確認です。
1行目:75%を取得して子会社にしている
2行目:土地を¥62,500,000で子会社から買っている
3行目:子会社はその土地を¥50,000,000で取得している
ということですね。
頭を整理すると、連結すると、親会社も子会社も1つの企業とみなすのだから、土地の売買はなかったことにする必要があるということです。
先ず、それをやってみましょう。
土 地 50,000,000 / 土 地62,500,000
固定資産売却益 12,500,000
借方は、子会社が土地を売却して売却益を計上したことを取り消す内容です。
売却時の仕訳の貸方をイメージすれば分かりますよね?
貸方は、親会社が土地を購入したことを取り消す内容です。
同様に、購入時の借方をイメージすれば分かるかと思います。
解答を書く際は、土地は貸借金額を相殺しておけば、良いですね。
これで、1つの仕訳は終了です。
次に、1行目に注目です。
親会社が75%を取得しているので、残り25%は他の株主がいるということです。
子会社が売却益を取り消していますが、100%取り消すのは変ですよね?
当然、子会社の他の株主の利益分も取り消す必要があります。
それが、2つ目の仕訳になります。
金額は、12,500,000×25%=3,125,000です。
非支配株主持分3,125,000 / 非支配株主に帰属する当期純利益3,125,000
今夜は、まだ、仕事が残っているので、ここまでで失礼します。
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