網羅型第4回第5問(標準原価計算)

こんばんは。(^^♪

今日は、合格発表があった日ですが、結果は、如何でしたでしょうか?

 

 

高校生の子からは、結果報告があって、不合格だったとのことでした。

終了時に自己採点で60点だと言っていたので、残念ですが仕方ないですよね。

 

まあ、この回で、高校2年生で60点なら上出来なほうかと…。 

キチンと報告して来るだけ、ある意味、偉いなぁと感じました。 

 

今週から、また、勉強を再開するそうで、とにかく、日商簿記2級を取得して、後はめいっぱい遊ぶぞぉ!というのが、目標らしいです。(笑)

 

今回の合格率は、今日現在、15.9%のようです。

まだ、明日以降に発表のある商工会議所もあるので、暫定的な数字です。

 

ちなみに、私が持っている過去問題集10回分のデータによると、

  • 141回:11.8%
  • 151回:12.7%
  • 144回:13.4%
  • 150回:14.7%
  • 142回:14.8%

ということなので、結構、他にも難しい回が多かったということですね。

 

参考までに、141回は第2問が有価証券、第3問が精算表、第4問が本社工場会計、第5問が直接原価計算でした。

第2問の有価証券と第5問の直接原価計算は、156回と同じですね。(;^_^A

 

パーシャルプランとシングルプランの違いは分かりますか?

さて、標準原価計算に入ります。

パーシャルプランと、シングルプランの区別は付きますでしょうか?

それがお分かりの方なら、標準問題とは思えないほど、基本的な問題ですね。

 

『パーシャルプラン?、シングルプラン?、それ何?』という方は、先ずは、パーシャルプランは、「仕掛品」勘定の借方を実際額で、貸方を標準額で記入するものということを押さえてください。

対して、シングルプランは借方も貸方も標準額で記入するものです。

どっちがどっちだった?と迷われたら、シングルのほうがスッキリしていると、実生活に置き換えてみられるとか…。(;^_^A 

 

本問が基本というのは、材料の月初や月末棚卸はないという条件なので、購入額=投入額だし、賃金の月初や月末の前払いや未払いはないという条件なので、支払額=当月消費額だし、差異分析も個々にする必要がないので、分析の仕方を知らなくても出せるからです。

 

そのため、基本中の基本の問題ですが、余分なカッコがいっぱいあるため、完全にパーシャルプランとシングルプランを理解していないと不安になりそうですね。

 

直接材料の場合、本来なら月初や月末の在庫があって、当月の購入額があって、その結果、当月の消費量793,500円を仕掛品勘定に振り替える。

という感じになっていくわけですね。

パーシャルプランは、実際額の793,500で「仕掛品/材料」の仕訳をします。

 

対して、シングルプランは、標準額780,000(1,500×520)で「仕掛品/材料」の仕訳をするため、この段階で差異が抜き出されることになります。

仕 掛 品    780,000 材料 793,500

直接材料費差異 13,500

 

個人的には、先に問2のシングルプランを記入したほうが、差異が貸借何れに出るかがすぐ分かるので、問1も分かりやすいような気がします。

 

 

標準原価計算の月初や月末仕掛品金額は?

標準原価計算の月初や月末の仕掛品金額は、実際額か標準額かお分かりですか?

これも標準原価計算で重要な部分です。

 

パーシャルプランにしろ、シングルプランにしろ、仕掛品勘定までには、差異が抜き出されるので、月末仕掛品は標準額で残ることになります。

言い直せば、翌月の月初仕掛品も標準額になります。

 

例として、月初の57,000を計算してみます。

材料費:1,500×20=30,000

加工費:(900+1,800)×10=27,000

合計57,000で納得が行きますね。(*^^*)

 

これで、月末仕掛品原価の計算もできると思います。

 

余談ですが、給料は前月未払と当月未払の問題が殆ど!

本問に、賃金は前払いも未払いもないと書いてあって、少し驚いたのですが、お給料って、例として、11/1~11/20に働いた分を20日に締め切って月末に支払うという感じが多いです。

 

そのため、11/21~11/30の分は、翌月支払いになるため、当月未払となる訳ですね。翌月になれば、その分は前月未払として残っていることになります。

 

賃金の消費額を求めるときは、仕訳をイメージしながらボックスを描いても良いのですが、当月未払なら当月分なので足さなきゃいけないし、前月未払なら、前月の分なので、当月から引かなきゃいけないと考えても簡単ですね。

まあ、慣れたやり方で出してください。

 

少しでも、時短になればと書かせていただいただけです。(;^_^A

 

 

月末に締め切って、月末に払うのは、よほど小規模事業者じゃない限り、事務作業的に無理なのです。

ましてや、前払いというのは、ほぼないのでは?と思います。

 

逆に、3級のときに学生に話していたのが、「保険料は絶対に前払いしかない。」

火事になってから保険料払って保険金くださいってできないからね。と。(笑)

 

 

 

ちなみに、第1問と第4問と第5問を30分程度で解けないという方は、まだまだ、合格レベルには到達していない=問題演習が足りなさ過ぎると自覚してください。

前回受験者の方は、今の段階では、せめて45分で解きたいですね。(^_-)-☆

1時間でも解けないという方は、テキストに戻られたほうが良いかなと思います。

 

2級までは、必ず努力で合格できますので、頑張ってください。

 

 

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